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建築設計という仕事
たまには仕事の話を書いてみよう。

建築設計というと製図板を垂直に立てて、シャーシャーと定規で線を引いていることを思い浮かべるかもしれない。
もしくは、パソコンを目の前にして図面を書いていることを思い浮かべるかもしれない。

でも、ボクは、こんな感じ。

確かにボクもパソコンを使って2次元の「図面」を描くけど必要最小限だけ。
というのは、2次元の「図面」は、方針さえ決まってしまえば、あとはただの繰り返し。
だからボクが改めて「図面」を描いて指示しなくても、だいたい問題なくできる。
したがって、実際に建築をつくるゼネコンや工務店の皆さんが、自分たちがつくりやすいように描いた方がいい。
つくりやすければ、人件費も抑えられるし、それは最大のコストダウンである。

その代わり、このような3次元の「スケッチ」をいっぱい描く。
なぜなら、ボクらの仕事は「隅を如何にキレイまとめるか」だから。
「隅」っていうのは表現が難しいんだけど、例えば、床と壁・天井と壁・壁と壁などが交わる部分とでも言えば分かるかな。
「隅」は様々な材料が集まってくる部分であり、繰り返しとは異なって特殊。
さらに人の目が行く部分である。

「隅がキレイな建築」は、「キレイな建築」と言っても過言でないと思う。
ボクは「キレイな建築」をつくるため、今日もたくさん「隅のスケッチ」を描く。

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by ecg-man | 2005-04-19 12:01 | 建築